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“仕事選び”に関する求職者の視点に変化は…? 企業側の経験者採用に切り替える動きが加速…? 経験者採用での工夫や成功ポイントは?

緊急事態宣言後、GoToトラベルキャンペーンの効果もあって、日常には賑わいが戻りつつあります。
労働環境でも、「リモートワークの比率が減った」「対面での面接を再開し始めた」など、有事前の環境に元通り…とまではいきませんが、緊急事態宣言時からさらに環境の変化が見られるようです。

株式会社リクルートキャリアは、2020年8月に「新型コロナウイルス禍での仕事に関するアンケート」を実施しました。このデータによると、働き方の “当たり前”は、環境の変化と共に大きな変化が生じているようです。

 

東京の就業者の7割以上がテレワークを経験。
また、働き方を変える意向も7割にのぼる。


自己判断で自由にテレワークができるようになった人のうち、66.1%がポジティブな回答。当初は慣れないテレワークに不安や不満を感じる人も多かったようですが、テレワークの容量を一度掴んでしまうと、メリットを大きく感じる人の割合が増えてきたように思えます。実際に、リクルートキャリアの同データでも「通常出勤に戻った」と答えた人の30%近くが、ネガティブな回答をしています。

そんな、“ニューノーマル”により転職者の働き方に関する考え方にも大きな変化が表れています。同データによると、今回の影響で仕事選びの際に重視する項目の変化が顕著に表れたのは下記3視点。

・給料が高い(+15.0pt)
・テレワークが認められている(+14.4pt)
・副業が認められている(+10.8pt)

これまでは自分ごとではなかったテレワークや新しい働き方が、緊急事態宣言を経て一気に現実化したことにより、自身のキャリアを見つめ直す機会に繋がったのかもしれません。

 

変化する求職者の視点に合わせて、企業側には「人材育成」の部分に大きな課題も。


テレワークに対する転職者の要望が高まっているものの、企業側では
「人材育成」「コミュニケーション不足」「職種間不平等」
などの課題にも繋がっているようです。

緊急事態宣言時期が新卒の入社時期に重なったこともあり、
「採用担当・教育担当だけは出社しています」
「他の企業は新卒研修をどうされていますか?」
といった質問が弊社に数多く寄せられました。
新卒研修などは、オンラインツールを使ったとしても事前準備が必要となり、実際に現場で指導しないと難しい側面も多くあったようです。

 

教育の課題を解決するのではなく、ターゲットを変更する企業が増加。


このような状況が影響してか、中途採用のご依頼をいただく中で
「今までは未経験の20代若手が欲しかったが、30代でも良いので経験者採用に変更したい」
という内容のご相談が増加しました。

未経験者採用から経験者採用に切り替える際に求人メディアによくある失敗が、 一部の情報修正だけで継続掲載をし、結果的に経験者からの応募が増えなかったという事例です。
給与や待遇のみを変更し、仕事内容や求職者へのメッセージをそのまま掲載してしまってはいませんか?当然ですが、未経験者と経験者では転職時に重要視するポイントが異なります。
そのため、下記3つのポイントをぜひ見直してみてください。

▼キャリアビジョンをきちんと伝える。
求職者がキャリアビジョンをイメージできるよう、
入社時のポジションだけでなく、 キャリアアップ後の業務内容や活躍の場をイメージさせることで、
モチベーションアップや動機形成にも有効的です。

▼仕事内容をより明確に掲示する。
未経験者の場合、仕事内容や専門領域を明確にしすぎると
自分の経験外の内容が不安に繋がってしまう場合もありますが、
経験者はその逆となります。仕事内容が不明確だと、「自身の経験を活かせる
場であるか」という観点で疑問や不安に繋がる可能性が高いため、
仕事内容はより詳細に表示した方が良いでしょう。

求める人材を明確にする。
経験者採用で企業側が心配する点として、待遇と経験値のミスマッチが多く挙がります。
「スキル」と「タイプ」の2つの視点で言語化し、採用に関わる社員や経営層の間で共通認識を持っておくことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。そのため、人材要件をきちんと見直し、
求人メディア内でも明記することが大切なのです。

 

 

<参考URL>
株式会社リクルートキャリア:プレスリリース 2020年9月9日
https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2020/200909-01/

 

 

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