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2022.04.19

22新卒振り返りデータから読み解く『23新卒採用』の動向予測 -相互理解不足の解消がポイントに!-


◆23新卒の初速について


本格的な23新卒採用も解禁となり、あっという間に2か月ほど経ちました。
早い企業では、内定承諾者が出始めている頃でしょうか。
エントリー数や、会社説明会への参加者数、承諾者数など、22新卒と比較していかがでしょうか?

私が担当している企業様の状況を3月下旬に伺ったところ、
『会社説明会の枠が埋まらない』
『予約数の埋まり具合が、22新卒と比較して、鈍い』

といった声が多い印象でした。
このような状況が起きている背景を22新卒の振り返りから考察した結果、23新卒採用をする上で、気をつけたいポイントを整理してみました。

 


◆22新卒の振り返り


最終的に、2022年卒の大学求人倍率と進路確定状況は、例年並みとなりました。
この理由として、オンラインの活用が普及し、企業と学生との出会い(接点の持ち方)のハードルが下がったことがあげられます。

別の言い方をすると、『出会いの機会』の効率化が進み、コロナ禍前には格差が生まれていた地域や時間といった環境的要因による課題が緩和されたとも言えます。
このオンライン化の普及は、『接点の創出』や『効率化』など、企業・学生ともにメリットが大きい部分もありました。
しかしながら、就職活動のWEB化による新たな課題が生まれ、その結果、2022年卒の選考においては、想定以上の選考辞退・内定辞退が生じた企業も多かったのが事実です。

距離的・時間的な課題を緩和できるオンライン就活。
多くの学生に気軽に参加してもらえる一方で、志望度や意欲がリアル開催時に比べて圧倒的に低い点、これがWEB化による弊害かもしれません。

また、その後の選考もWEBを通しての面接。コロナ禍では致し方ないことですが、企業側が何かしらの工夫をしない限り、学生も企業も納得して就活を終えることができないと感じています。

というのも、就職活動を終了した理由を見ると、約3割の学生が「できるだけ早く内定を取得し、就職活動をやめたかったから」と回答しています。

 

上記の回答が、本当の意味で、早期からしっかりと活動し、内定企業と相互理解を深めその上で、納得して終了したという意味合いであるならば、問題はありません。
しかし個人的には、WEB化によるコミュニケーションの難しさから、気づかないところで双方の理解不足が起きているのではないかと感じました。

なぜなら、
「この学生は絶対、承諾してくれると思ったのに辞退された。理由が分からない」
「昨年と比べて、途中で辞退する学生が多い。21新卒と同じやり方のはずなのに」
といった声を昨年多く聞いたからです。

 

人事担当者様が、学生との間に起きているズレをしっかりと把握できていなかったことで、選考途中の辞退、内定辞退が想定外に発生し、想定人数に達しなかったという結果に至ったと考えています。

オンラインだからこそ、お互いに歩み寄るための工夫が必要なっている。23新卒では、いかに相互理解を深め、エンゲージメントを高めていくべきなのか。そこにヒントが隠れています。

 


◆23新卒採用で意識してほしいポイント


コロナ禍の新卒採用も3年目になり、ある程度WEBでの情報発信に慣れてきたのではないでしょうか?
しかしながら、これが新卒採用のWEB選考実施に技術的に慣れてきたということであれば、23新卒も厳しい結果になるかもしれません。

オンライン選考が当たり前になりつつある今、【出会いの機会創出】【接点の効率化】が実現した一方で、選考の長期化、情報開示の不足傾向による理解不足が起きています。
22新卒でのやり方から、何かを工夫し改善しない限り、同じ状況になる可能性が高いと思われます。

この問題を解消するために、重要になるポイントは2点です。

1.学生本人について素直に聞く(把握する)こと

2.企業魅力のアピール改善と工夫

 

*1:学生本人の情報収集について

私が担当する企業様に
『この学生さんの就職軸は何ですか?』
『他に受けている企業は、どんなところでしたか?』
『何が最終的な決め手になりそうですか?』
と質問したところ、しっかりと把握されている人事担当者様は少ないです。

反対に、「そんなこと聞けません」「どう確認したら良いかわかりません」という方が多く、それを聞くことによって、自社の選考が不利になると考える方が多いようです。

ですが、こういった情報は非常に重要です。

確かに上記の質問は、一歩踏み入れた内容のため、最初は躊躇するかもしれません。
ですが、学生の中で自社の志望度が2位や3位なのであれば、本人の就活軸にあわせてアピールしないと内定辞退という未来に直面する可能性は高いと言えます。

だからこそ、選考が始まる前や、面接後など、接点を持つ際には就活状況に加え、価値観や就活への考え、優先順位に変化が無いかを確認すること。

それが23新卒では、大切なポイントになりそうです。

例えば、対面で聞くのは気が引けるという場合は、googleフォームを使いアンケート形式でヒアリングするのがオススメです。
色々なことがWEB化され、現代の学生はアンケートへの回答に抵抗がないと感じます。

確認する事項、質問形式などは、自社の選考にあわせて用意することがベストです。
どういった内容が良いのかなど気になる場合は、お気軽にご相談くださいませ。

下記は簡単ではありますが、一例です。
ヒアリングシート:事例

 

*2:企業魅力のアピール改善と工夫

コロナが落ち着いたとしても、WEBを取り入れた新卒活動は、継続されると思います。
なぜなら、今後の就活生はZ世代にあたり、ネットによる情報収集が好きな世代だからです。

彼らは、溢れている情報から自分が気になる情報にたどり着くことや、AIが自分のために案内してくれる情報に慣れ、心地よいと感じる世代と言われています。

だからこそ自社の認知や魅力をアピールするためには、その特性を理解した上で改善や工夫が必要不可欠だと考えます。

特に社員の人柄や魅力、職場の雰囲気や組織風土、そして自社が目指している未来イメージを視覚的に届けることはとても重要です。 

これらは残念ながらWEBを通して話すだけでは、100%伝えきれません。
そのためか22新卒では、自社のビジネスモデルや、働く人をPRする採用プロモーション動画を制作する企業が増加しました。

弊社でも説明会用の動画や、より働く人にフォーカスした採用サイトの受注が増えました。
ぜひ、この機会に自社の魅力を再確認し、次世代の若者にあわせた発信方法を模索してみてください。

 


最後に


現在、エントリーの集まりが悪い。母集団形成に悩んでいる。

そこで悩み続ける前に
『今、集まっている学生の中から素敵なご縁を結ぶ』
ということも大切にしてください。

そして学生と腹を割って素直に向き合うこと。
その中に自社の採用を成功させるヒントが隠れています。
もし新卒採用の状況整理や、課題整理、改善点の相談など些細なことでもお気軽に下記フォームからご相談くださいませ。

<参考URL
就職みらい研究所:https://shushokumirai.recruit.co.jp/white_paper_article/20220221001/
「就職白書2022 コロナ禍2年目、2022年卒の就職・採用活動振り返りと、2023年卒の見通しを調査」より

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